マーチンゲール法は、負けが続いていても1度勝つことで、それまでの損失分を取り戻すことができる必勝法です。この記事では、マーチンゲール法が失敗するパターンと大損する人の特徴を解説します。
かじの君
>オンラインカジノの負けパターン!カジノゲーム毎の負ける賭け方
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マーチンゲール法が失敗する2つのパターン
マーチンゲール法は、負けていても1回の勝ちで回収できる点がメリットです。理論上は必ず勝てる手法と思えるでしょう。しかし、条件によってはマーチンゲール法が失敗することもあります……。
マーチンゲール法の失敗パターンは、次の2通りです。
失敗パターン①負けが続き、資金が尽きた
まず問題になるのが「資金」です。マーチンゲール法は、負けた時に倍賭けする手法なので、連敗が続くと賭け額が膨大になるのが特徴。資金が枯渇したら取り戻せなくなり、失敗。場合によっては大損となります。
仮に軍資金が50ドルしか無いとすれば、6ゲーム目で勝たなければ破綻です。少ない回数のゲームでも、非常に多くの資金が必要となります。
参考⇒オンラインカジノの軍資金はいくら必要?軍資金別おすすめゲームで勝つ
失敗パターン②テーブルの上限額に達し、それ以上ベットできない
ゲームの「テーブルリミット(賭け上限)」に達してしまっても、マーチンゲール方は失敗します。たとえ軍資金を潤沢に用意できたとしても、このテーブルリミットだけは変えることはできません。
しかも、テーブルリミットに達するほど巨額を賭けての失敗ですから、超大損です。負けが続いた時には、失敗に特に注意が必要です。
マーチンゲール法で大損する人の特徴
マーチンゲール法で失敗するパターンに続き、今度は大損してしまう人の特徴を記載します。自分に当てはまっていないか?確認してみてください。
大損する人の特徴①負けが続いていても、「次こそは‥!」でプレイし続けてしまう
この「次は‥!」でプレイし続けてしまう点は、マーチンゲール法で失敗・大損する人の最大の特徴と言えるでしょう。
1回勝つだけで回収できるというマーチンゲール法のメリットがあるゆえに、プレイヤー側も“次に勝てば!”という心理が働いてしまうのです。こうなると、もう勝つまで抜け出せません。
負けているので賭け金も増え続けますし、どんどん焦りも出てきて正常な判断がつかず、悪循環になります。
大損する人の特徴②理論上の「連勝(連敗)確率」を鵜呑みにして、ベットする
勝率が50%なので、理論的には「2連敗で25%」「2連敗で12.5%」……と、連敗するたびに発生確率が下がっていきます。10連敗する確率は、1,000回に1回と言われています。
しかし、長くプレイを続けていれば、10回連続で黒が出ることも、普通に起こります。そんな確率の偏りが起きたときに、資金が付きたり、テーブルリミットに達したりして、マーチンゲール法が失敗・大損してしまうのです。
冷静に考えれば、ゲームの結果は前のゲームの結果に関係・影響しません。あくまで1ゲームごとの勝率は1/2です。「次こそは‥!」の悪循環にハマらないよう注意が必要です。
マーチンゲール法で失敗→大損しないための対策
マーチンゲール法を今後使っていきたい人・すでに常用している人にとっては、耳が痛い内容が続きましたね。でも安心してください、失敗→大損しないための対策を2つ紹介します。
失敗・大損しない方法①勝ち・負けの回数よりも、勝敗タイミングで止め時を見極める
マーチンゲール法は「勝ち>負け」と勝利回数が多いことが必ずしも「儲け・利益」に繋がるわけではありません。マーチンゲール法では、勝つ・負けるタイミング・そしていつ止めるかが収支に影響するのです。
大きく負け越してもプラスのまま終われる勝敗パターンを、以下に載せてみました。
大きく負け越しても収支はプラスになるパターンもある
10ゲームのうち勝ったのは2回。2勝8敗なのに最終的な収支は+1ドルです。
回数 | 賭け金 | 勝敗 | 収支 | 合計 |
1回目 | 1ドル | × | -1ドル | -1ドル |
2回目 | 2ドル | 〇 | +2ドル | +1ドル |
3回目 | 1ドル | × | -1ドル | ±0ドル |
4回目 | 2ドル | × | -2ドル | -2ドル |
5回目 | 4ドル | × | -4ドル | -6ドル |
6回目 | 8ドル | × | -8ドル | -14ドル |
7回目 | 16ドル | × | -16ドル | -30ドル |
8回目 | 32ドル | × | -32ドル | -62ドル |
9回目 | 64ドル | 〇 | +64ドル | +2ドル |
10回目 | 32ドル | × | -1ドル | +1ドル |
慎重派の人は、4連敗した6ゲーム目あたりでリセットするかもしれませんね。ここでは64ドル賭けた9ゲーム目で勝つことができたので、このような収支になりました。これが2つ前の7ゲーム目で勝ち、8・9・10ゲームと連敗した場合はー1ドルと赤字です。
勝ちと負けが同数でも、マーチンゲール法では、どこで勝ってどこで負けるのか?またどこでリセットするのか?で収支に大きな差が出ることを覚えておいてください。
失敗・大損しない方法②許容できる連敗数を決めておき、ベット額をリセットする
マーチンゲール法は負けた時に賭け金を増やすので、連敗時に大損しないためにも‥あらかじめ負けても良い回数を決めるのをお勧めします。
先ほど慎重派の人は4連敗~リセットと言ったように、損失を取り戻そうとするのでは無くて「少しでも赤字を出さないようにする」ことを意識してください。
決めていても実際にプレイしていると「次に勝てれば‥!」と言う気持ちは絶対に出てきますが、それはマーチンゲール法失敗の原因なのでグッと堪えて。決めた回数分負けた後はベット額をリセット、気持ちもリセットしましょう。
マーチンゲール法のシミュレーション
マーチンゲール法のルール(手法)に基づいて、10ゲームをシミュレーション。分かりやすいように、1単位を1ドルに設定・ルーレットの赤に賭け続けています。
極端な例ですが、5連勝/5連敗した際の収支を表にまとめました。連勝が先か連敗か先かで、累計収支に差は出るのでしょうか。
「5連勝後に5連敗」した場合のシミュレーション
「5連敗後に5連勝」した場合のシミュレーション
マーチンゲール法シミュレーション結果の考察
「5連勝後に5連敗」した場合は、最終的に-26ドルと大きな損失が出ています。逆に「5連敗後に5連勝」した場合は+5ドルの黒字。
このように、マーチンゲール法では、勝敗回数が同じでも、いつ勝って負けるのかで最終的な収支が全然違ってきます。
マーチンゲール法の損益分岐点
前述したシミュレーション結果も踏まえながら、マーチンゲール法を使った場合の損益分岐点を確認してみましょう。マイナスを少しでも減らすためには、どのタイミングでリセットするか?が鍵になります。
いくつか例をご紹介します。
5連勝した場合の損益分岐点
5連勝が先に来た場合は、7ゲーム目が損益分岐点になります。8ゲーム目で負けた時点でマイナスになってしまうので、その前に切り上げましょう。
回数 | 賭け金 | 勝敗 | 収支 | 合計 |
1ゲーム | 1ドル | 〇 | +1ドル | +1ドル |
2ゲーム | 1ドル | 〇 | +1ドル | +2ドル |
3ゲーム | 1ドル | 〇 | +1ドル | +3ドル |
4ゲーム | 1ドル | 〇 | +1ドル | +4ドル |
5ゲーム | 1ドル | 〇 | +1ドル | +5ドル |
6ゲーム | 1ドル | × | -1ドル | +4ドル |
7ゲーム | 2ドル | × | -2ドル | +2ドル |
8ゲーム | 4ドル | × | -4ドル | -2ドル |
ちなみに、さらに続けた場合。次の9ゲーム目の賭け金は8ドル、ここでリセットし賭け金1ドルにすると‥負けてもー3ドルで済みます。
5連敗した場合の損益分岐点
マーチンゲール法を使って5連敗してしまうと、5ゲーム目の時点でー31ドル。6ゲーム目で勝てばプラスになるので、そこが損益分岐点といえるでしょう。
回数 | 賭け金 | 勝敗 | 収支 | 合計 |
1ゲーム | 1ドル | × | -1ドル | -1ドル |
2ゲーム | 2ドル | × | -2ドル | -3ドル |
3ゲーム | 4ドル | × | -4ドル | -7ドル |
4ゲーム | 8ドル | × | -8ドル | -15ドル |
5ゲーム | 16ドル | × | -16ドル | -31ドル |
6ゲーム | 32ドル | 〇 | +32ドル | +1ドル |
ちなみに、4連敗した時点で損切りした場合が以下となります。勝ってもー14ドル・負けてもー16ドルとマイナスのままですが、マーチンゲール法で倍賭けして負けるよりは損失が少ないです。
このように、失敗や大損を避けて、あえて少ないダメージのうちに切り上げるのもありです。
回数 | 賭け金 | 勝敗 | 収支 | 合計 |
1ゲーム | 1ドル | × | -1ドル | -1ドル |
2ゲーム | 2ドル | × | -2ドル | -3ドル |
3ゲーム | 4ドル | × | -4ドル | -7ドル |
4ゲーム | 8ドル | × | -8ドル | -15ドル |
5ゲーム | 1ドル | 〇 | +1ドル | -14ドル |
いくらまでのマイナスならば許容範囲なのか。そして何連敗でリセットするのか決めてからマーチンゲール法を使ってください。これで失敗・大損の危険性を大きく下げられます。
まとめ:マーチンゲール法は、自制心こそ成功のカギ
ここでは、マーチンゲール法のシミュレーションや、失敗パターン・大損する人の特徴などを解説しました。
何度も言うように、1度の勝ちで今まで負けた分をすべて取り戻せるのは確かに魅力的です。ギャンブラー心をくすぐりますよね。しかし資金・そしてテーブルリミットにも限りがありますし、連敗する確率もアテになりません。
失敗して大損しないよう、常にゲームごとの勝敗は1/2であると考え「何連敗したら止めて、リセット」と自制心をもってマーチンゲール法を活用してください。
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